3月20日・21日と、千葉・南房総の鴨川をたずねてきました。
今回たずねたのは、「日本エコビレッジ推進プロジェクト」のメンバー8名と、カフェスロー店長の間宮さん、スロービジネススクール学生の栗原くん、そして友人のかずのこさんの計11名。鴨川のまちづくりに関るいろいろな人たちとお会いしてきました。
一行を受け入れてくださったのは、鴨川に住んで7年目の林良樹さん・菜穂さんご家族。古い民家を自分たちでリフォームし、とてもシンプルかつ快適に、そして美しく生活をされているご家族です。
よしきさんは、イラストレーターのお仕事もされていて、ノリ・ハドル著「バタフライ」の挿絵も描かれています。なほさんは、「ソース」というワークショップのファシリテーターもされています。さらに、かっちゃん・もねちゃんというかわいい2人のお子さんもいて、毎日とてもにぎやかでかつ平和な日々を過ごされているご家族です!
*Greenzの林さん記事
今回は、そんなよしきさんの案内で、まず20日いくつかの鴨川のスポットを訪ねました。
まず訪ねたのが、“首都圏にいちばん近い棚田”として知られる大山千枚田。都市住民と交流しながら棚田を維持する「棚田オーナー制度」でも知られています。
次に訪れたのが、歌手の加藤登紀子さんの夫、故・藤本敏夫さんが始められた「鴨川自然王国」。若いスタッフが、無農薬有機農業を実践しています。加藤登紀子さんにはお会いできませんでしたが、幸運にも娘のYaeさんにお会いすることができ、少しお話を伺うことができました。
さらにその後、「ネットワーク農緑」を主宰されている阿部文子さんのお宅を伺い、山形県新庄市との都市農村交流のお話を伺いました。その新庄の在来のお米「さわのはな」を開店以来使っているカフェスローの間宮さんがいただけに、場は盛り上がることうけあいでした。
その後、一同は林さんのお宅「ワンネスガーデン」へ。インドやヨーロッパの放浪を経て、林夫妻が導かれるようにたどり着いた鴨川の地。そこで見つかった一軒の古民家。はじめは、本当に人が住めないような状態だったそうですが、林さんたちはこつこつと手直しし、いまはとても快適で静謐な空間になっています(子どもたちがにぎやかですが…)。
その、暮らしの美しさに、一同感動。そのたたずまい、無駄のないシンプルな美しさと平和さ、まさに“ネオ・ジャパニーズ”だと思います。その林家の台所で、メンバーも手伝いながらいっしょに夕食を準備。これまた最高に美味しい夕ゴハンをみんなでにぎやかにいただきました。
翌日、春分の日の21日は、林さん宅を会場に「ぷち・あわのわカフェ」を開催。林さんたちは、鴨川をはじめとする南房総に移住してきたひとたちを緩やかに結ぶ、地域通貨「安房マネー」の事務局をされています。
その、安房マネーの会員たちが集い、自由に手作りのものを販売したり、美味しいゴハンをつくって食べたり、また音楽を楽しんだりする交流の場として始まったのが『あわのわコミュニティカフェ&マーケット』。2006年は、より大きい会場を借りてやっていたそうです。今回は、もっと手ごろなサイズということで、林さんのお宅「ワンネスガーデン」を会場に“プチあわ”。それでも、東京から来たわたしたち含め40名近いみなさんが参加し、とてもにぎやかな春の1日となりました。
素敵な活動を見せていただいた、鴨川のみなさんにすこしでもお返しを…ということで、わたしたちのほうからも、二胡の演奏や、クラリネットの演奏、そして歌のプレゼントをしました(そう、エコビレッジ推進プロジェクトのメンバーの中には、プロの歌い手さんもいるのです!)。
さらに、間宮店長による出張カフェスローも大人気! とくに、「美味しいコーヒーの入れ方」講座には、一同も感心し切りでした。
そして午後には、僕からフィンドホーンの報告をさせていただきました。スコットランドに40年以上前に生まれた、不思議なエコ・スピリチュアルコミュニティ。鴨川のみなさんも、たいへん興味深く聞いてくださいました。
さらにそのあと、フィンドホーンから持って帰ってきた「エンジェルカード」をみんなで楽しみました。エンジェルカードは、人間として生きていくうえでたいせつな言葉を書いた44枚のカードがセットになったもの。手をつないで輪になって瞑想し、オームを3回唱えたのち、それぞれが裏返しになっているカードを引きました。そこには、いまその人に必要なメッセージ、またその人の本質を表すことばが込められています。
よしきさんはPeaceを、ギターをひいたSAWAさんはLoveを、そして最後のかたがHarmonyのエンジェルカードをひいていて、一同感動の嵐! そう、これは鴨川からはじまる愛と平和の輪が調和し、日本中に広がってさらに大きな輪をつくっていくといメッセージなのでした。
最後には、外に出て輪になって歌いながらのグループハグ! 東京を出るときは「元気がない…」といっていたメンバーも、グループハグの真ん中でみんなの愛を受け、感涙していました! いっぽうそんなひとかたまりになって歌いながら抱き合う大人たちの姿に、周りの子どもたちが遠慮なくカンチョーを入れてきて何とも笑ってしまいましたが(^-^)
そんなこんなで、とてもディープで、美しい鴨川での2日間でした。
わたしたちを受け入れてくださった、林よしきさん、なほさん、そして鴨川と安房マネーのみなさん、本当に、ありがとうございました!