昨日、環境省の会議室で開かれたケンジ・スズキさんの講演会に行ってきました。
ケンジ・ステファン・スズキさんは岩手県出身。23歳のときに日本の大学を中退して、コペンハーゲン大学に留学。以来40年近くデンマークに滞在し、日本大使館勤務など経て、環境を学ぶ研修センター「風のがっこう」を設立し、代表を務めています。
講演会には、当然のことながら環境省のスタッフが大勢参加。しかも若手の職員がたくさん参加されていたのはとても期待が持てました。スズキさんのお話は、風力を中心にデンマークの優れた環境の取り組みや施策、その背景・歴史など多岐にわたりました。
なかでも印象的だったのは、元来厳しい自然環境で決して裕福でなかったデンマークでは、「不安」を取り除き、安心して暮らしていくために国民が団結してきた歴史があり、それがいまの優れた福祉国家のありかたにつながっているということ。そして、人間生活のなかで最も基本的でたいせつなものとして ①空気 ②水 ③食糧 ④エネルギー を挙げ、その4つをなるべく自給し守っていくために廃棄物の出ない風力発電を強力に推し進めているということでした。
確かに、この4つは大事です。
いまの自分の東京の暮らしを見てみると、この4つとも安全でクリーンだとは言いにくく、しかも国内で自給し切れていないことに気づきます。
また、スズキさんが最後に触れたのは、日本とデンマークの違い。
デンマークは、人口500万あまりと小さい規模だということもあり、国民と政府の間の距離が近く、国民には自分たちで国をつくっているという実感があります。
しかし、日本はマスコミや政府を批判しても、何だか他人任せ。「誰かが何とかしてくれる」という意識が多いにように思えてそれが心配だ、とおっしゃってました。
たしかに、「自分たちで何とかする」ていう意識に変えるべし!ですよね。
日本は世界に最たる国内債務国家。その借金を返すために、僕ら以降の世代は早晩生活レベルを下げざるを得ない状況へと突入するかもしれません。
そうした負の側面も見据えつつ、いかにワクワクするビジョンを描いて行くか。
それがもっとも大事な局面に来つつあることを実感しました。
ケンジ・ステファン・スズキさんは岩手県出身。23歳のときに日本の大学を中退して、コペンハーゲン大学に留学。以来40年近くデンマークに滞在し、日本大使館勤務など経て、環境を学ぶ研修センター「風のがっこう」を設立し、代表を務めています。
講演会には、当然のことながら環境省のスタッフが大勢参加。しかも若手の職員がたくさん参加されていたのはとても期待が持てました。スズキさんのお話は、風力を中心にデンマークの優れた環境の取り組みや施策、その背景・歴史など多岐にわたりました。
なかでも印象的だったのは、元来厳しい自然環境で決して裕福でなかったデンマークでは、「不安」を取り除き、安心して暮らしていくために国民が団結してきた歴史があり、それがいまの優れた福祉国家のありかたにつながっているということ。そして、人間生活のなかで最も基本的でたいせつなものとして ①空気 ②水 ③食糧 ④エネルギー を挙げ、その4つをなるべく自給し守っていくために廃棄物の出ない風力発電を強力に推し進めているということでした。
確かに、この4つは大事です。
いまの自分の東京の暮らしを見てみると、この4つとも安全でクリーンだとは言いにくく、しかも国内で自給し切れていないことに気づきます。
また、スズキさんが最後に触れたのは、日本とデンマークの違い。
デンマークは、人口500万あまりと小さい規模だということもあり、国民と政府の間の距離が近く、国民には自分たちで国をつくっているという実感があります。
しかし、日本はマスコミや政府を批判しても、何だか他人任せ。「誰かが何とかしてくれる」という意識が多いにように思えてそれが心配だ、とおっしゃってました。
たしかに、「自分たちで何とかする」ていう意識に変えるべし!ですよね。
日本は世界に最たる国内債務国家。その借金を返すために、僕ら以降の世代は早晩生活レベルを下げざるを得ない状況へと突入するかもしれません。
そうした負の側面も見据えつつ、いかにワクワクするビジョンを描いて行くか。
それがもっとも大事な局面に来つつあることを実感しました。